こんばんは。sharkoです
今日はアダルトチルドレンについて、様々な見解や著書と自分の経験談でお話します。
実は心理学上では「アダルトチルドレン」という言葉は存在しません。
アメリカの誰かが唱えた「概念」の一つです。
分かりやすいくくりなのでこの言葉が流行ったのでしょうね。
少し刺激が強い内容が含まれますので、怖い方は無理して見ないでくださいね。
途中で具合が悪くなってきたら、決して読み進めず中断してください。
アダルトチルドレンとは、「チルドレン」とついていますが、アダルトチルドレンの心は子どもではありません。むしろ、子どもの心を失った大人、無邪気で、純粋でまっすぐな心が育くまれなかった大人です。
本来であれば幼少期にありのままの自分を親に受け入れられることが自然であるのに対し、
幼い頃から暴力・暴言を受けたり目の当たりにしたり、厳しい躾で自分を主張する事が出来なかったり、誰にも認められず寂しい思いをしたり、突然親に裏切られたり、親の代わりに大人の役目をして幼少期を過ごしてきた人達です。
愛されたくて努力をしても期待に応えられない自分はダメだ、どうせ自分は愛されない、親の決めた姿でいなければと、自由な心と感情を抑圧し、支配されたまま大人になってしまいます。
逆に過保護に育てられ、全て親の言いなりで「経験」を奪われ、いつまでも子ども扱いされて育った結果、周囲から親と同じ愛がもらえないことに苦しみを抱えている人もいます。
過保護に育てられてたアダルトチルドレンが親になると、子どもやパートナーに親の役目を担わせる傾向があります。
暴力(肉体的・精神的どちらかでも)を加えられて育ったアダルトチルドレンが親になると、子どもやパートナーを支配する傾向があります。
生まれつき精神的な成熟度が高く早くから自立心があり、同年代に馴染めない人もいますが、そういった人とアダルトチルドレンの決定的な違いは、心の安定感です。
アダルトチルドレンの人は自分に条件がないと生きている事自体が怖くなります。
そして、幼い頃からの傷により安心感や自己肯定感がなく、常に緊張して過ごす為、誰かを信用する事が難しく、基本的に対人恐怖症であることも多いです。
親との共依存状態であることも多く、嫌だ嫌だと言いながら、大人になっても離れられない関係性を持っている事も多く見られます。
相互信頼がなく、執着で結ばれた状態と言えます。
共依存とは、不健全な依存状態のことを言い、特にDV関係が分かりやすい例です。
明らかに理不尽な要求や暴力に対しても反抗できず「私にはこの人しか居ない」「私なんかこの人以外に誰も愛してくれない」と思い込んでいます。
見捨てられることに極度に不安があり、相手が怒ることを異常なほどに怖がっていて、「ごめんなさい。許してください」とすがってしまうのです。
この姿は、虐待をされている子どもと重なります。
暴力側はお前が言うことを聞いてくれないからだと、恐怖で相手を支配し、相手をひれ伏させる事で自分の存在を肯定する事に快感を覚え、それで満たされる為に相手から離れないのです。
基本的に孤独感が強い者同士が陥る不健全な関係です。
残念ながら親子間でこれが行われ、その関係性に慣れ親しんでいるので大人になってからも共に安心感を覚えて離れられないのです。
また、親とは違う人を結婚相手に選んだつもりでも、基本的な自分の歪みに気がついていない為に、結局は依存願望の強い相手を選んでいるケースが多いです。
愛されていないことに気が付いた子どもは、自分を愛していたわけではなかったのだと悟り、自暴自棄に走るようになります。
誰にも愛されない自分はどうなっても良いと、自分が傷つく事でストレスを解消し、無意識に不幸な道を選択することもあります。
自分の不幸は親のせいだと知らしめるために自傷行為に走ることも多く見られます。
自傷行為とは目に見える傷だけではなく、内面的にも常に自分いじめをしている事も含まれます。
アダルトチルドレンの人はとても強がりであることが多く、一見周囲からは気の弱い人には見えずしっかり者の印象であることが多いです。
いい子でいる事を誇張することや反逆的にふるまう事で、傷ついている事を隠すことがほぼです。
気がついて欲しいと訴えても誰も気が付かず、最悪の場合は静かに自ら命を絶つ事もあります。
愛されたかった欲求を歪んだかたちで表現してしまうのです。
毒親と言われる人は、自分の意志と自分の存在が全てであり、他者の意見を聞く耳を持っていないことが特徴です。
周囲に虐待だと言われても、「愛情」と言い張って暴力・暴言を繰り返します。
周囲に過保護だと言われても、子どもを愛して何が悪いと子どもの将来を考えません。
毒親はいつだって寂しくて可哀想なのは「自分だけ」です。
私は一昨年癌になったのですが、毒親且つ強がりの極みの母親に病院の付き添いを断り続けたところ、「私の気持ちも考えなさいよ!!」と言われまして。
本気で嫌だったので断っていたのですが、一面では脆い母親を分かっていたので気遣った部分もあったのですけど。
実際のところ、自分が生きるか死ぬか、私の二人の娘たちの事はどうしようと思い悩んでいる時に、誰が健康な親の事を考えられるんでしょうかね。
毒親の場合、子どもに愛情を持ったふりをしていても、結局孤独になる恐怖が大きく自分の事しか考えていないことがほとんどです。
親も人間ですからね。親離れ子離れは寂しいですよ。
でも離れなければ子どもが自分の力で生きていくのは難しいです。
どうしたって普通でいえば親が先に逝くわけですから、そこは考えないと。
子どもの冒険を許せず、「自分だけ幸せになるな」「寂しいから離れないで」など、自分都合で子どもに執着するのはただのワガママです。
真の自立とは、孤独を受け入れ、その上で自分も人も愛せるようになること。
私は「親」「大人」に求められるのはここだと思っています。
ご自身が アダルトチルドレンと思われる皆様、本当にお疲れ様でした。
私は癌というきっかけで親との共依存から脱出しましたが、親とは健全な距離を空けて、自分のパーソナルスペースに入り込まれないようにしましょう。
依存や執着は手放して、自分らしく今までの人生をひっくり返すくらい楽しく生きられるようにやっていきましょうね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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