こんばんは。sharkoです
今日は今まで書いていなかった、父のことを書こうと思います。
私の父はウルトラ級の仕事人間でした。
某運送会社で働いていまして、帰りはいつも夜中の1時2時。朝は6時前には起きて仕事に出かける日々でした。
高校中退で職業訓練校を出て、その後商社に入った時、大卒の周りとの力の差に打ちのめされていた話を後から聞きました。
頑張っても頑張っても収入が少なく、ただひたすら家族に食べさせる事だけを考えていたようです。
収入が上がらない事から、運送業へ転向したようです。
小さい頃、私をいつもかばってくれていたのは父でした。
母や兄からは「なんでお前だけ甘やかされているんだ」と、嫉妬から責められることもありました。
父が帰る車の音が待ち遠しくて、20m近く離れた場所に車を止める音を聞き分けられるほどでした。
二人から私への攻撃を知りながらも仕事を放りだすわけにも行かず、いつも「ごめんな」と謝っていました。
父は宮崎生まれの超ド級の九州男児。
男は仕事、女は家庭。の昭和まっしぐらの思考をしています。
甘えたかった母とそりが合わなかったのも頷けます。
両親の離婚後、仕事ばかりだった父が私と兄を引き取ることになり、私が初めて熱を出したとき、慌てふためいていたのを覚えています。
どうしていいか分からず、ただずっと添い寝をしてくれていました。
父の友達が駆けつけてくれ、「冷やさなきゃダメじゃない!」と怒られていたのも覚えています(笑)
私は父から教わったことが沢山あります。
その中の一つに、「辛くても笑っていなさい」という教えがありました。
「笑う門に福来る」と。
「泣いているお前は見たくない」とも言われたことがあります。
それから私は、父の前で泣いたことはありませんでした。
激務の中でも、休みの日は必ず一緒に料理をしたり、眠さと戦いながら遊びに連れて行ってくれました。
運転がきつくて、「信号が青になったら起こして」とそんな疲れと戦いながらも子どもに不憫な思いをさせないように必死に愛情を注いてくれました。
休日に仕事になってしまったら私を職場に連れて行き、職場の方に遊んで頂いたのも覚えています。
平日は食事作りが厳しくて、父の友人のスナックでご飯を食べさせてもらっていました。
スナックで覚えた昭和歌謡は、今でも歌えます♪
私が18歳の時、父が思い立ったように名前を呼び捨てで呼ぶようになりました。
父が娘にちゃん付けで呼ぶのは可笑しいと(笑)
家族全員からちゃん付けで呼ばれていたので、なんだかくすぐったかったのを覚えていますが、ちゃんとした名前を呼ばれるのがとても嬉しかったです。
その後女の子は母親といる方が良いと母に引き取られ、再度地獄の日々が訪れることになりました(笑)
私が乳癌になった時、ずっと父が病院の送り迎えをしてくれていたのですが、退院して落ち着いたころ、父から電話がありました。
ニュースでやっていた、「乳がんと戦う女性たち」のドキュメンタリーを見たそうです。
私もそのドキュメンタリーで取り上げられていた写真家さんに手術前のトップレスの写真を撮ってもらっていたので、その話を父にしたら驚いていました。
その時父から「こんなに辛いのをお前ひとりで乗り越えたなんて。なんでお前ばっかりがこんな目に合うんや」と泣かれてしまったのです。
乳癌になった時には離婚していましたので、一人で乗り越えたのだと思ったのでしょう。
その時、久しぶりに父の前で泣きました。
電話越しではありましたが、言葉になりませんでした。
それから父は、「この先は楽しめよ」と涙ながらに言ってくれました。
悪さをしても、ダメな私でも、いつも大切にしてくれた父。
父がいなければ、私は今頃どうなっていたか分かりません。
強さも弱さも、正直に生きることも父から教わりました。
私から連絡をすると「なにかあったのか」とすぐ心配するのであまり連絡を取りませんが、
父の存在は、偉大です。
籍は入れていませんが、父には内縁の奥さんがいます。
とても優しい方で、私も子どもたちも母・祖母として接しています。
奥さんからもらう電話は父の愚痴のようで、大抵はのろけ話です(笑)
後妻さんのおかげで父が幸せでいてくれることに、感謝しかありません。
私を男らしく育てた厳しい父でしたが、尊敬しています。
私は好きな人が働いているところを見たい癖があるのですが(笑)、それは幼いころに見た父の働く姿を投影したいからなのかもしれません。
私は半分鬼ですが、半分でもまともに育ったのは父のおかげだと感じています。
ふと書きたくなったので書いてみました。
お付き合いいただき、ありがとうございました❤
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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